FRA:ハイエンド・製品・取出ロボット
コンセプト
プラスチック射出成形の将来を見据えたロボットを作りたい
多くの人が同様の製品を使用しその豊かさを同じように享受できる世界。
この夢のような世界を実現する奇跡を起こしたのがプラスチック射出成形技術である。
より早く、より高い品質で、より良い物を、プラスチック射出成形は追い求めてきた。
このプラスチック射出成形技術の長所を最大化すべく活躍してきたのが取出ロボットである。
プラスチック射出成形の現場には、古くて新しい課題が存在する。
難易度の高い成形、多品種少量生産、人手不足、現場に潜む危険。
これらの課題解決に貢献できるロボットを作りたい。
そして、プラスチック射出成形の将来を見据えたロボットを作りたい。
その思いからFRAは誕生しました。
主な特長
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SAFETY
世界最高基準の安全規格を標準搭載①安全回路
安全回路を2重化することにより、一つの安全回路で不具合が発生した場合も機能損失しません。安全に対して妥協しないことが、これからのスタンダードです。
②安全速度監視
ティーチング中のロボット動作が安全速度を超えることがなく、安全に安心して作業していただけます。
③国際安全規格対応
安全規格EN ISO 12100、EN 60204、EN ISO 10218に対応し、安全カテゴリー3に属します。CE、GB、KCsといった各国基準に対応しています。 -
CONTROL
振動抑制がタイマ時間の削減につながる①アクティブ振動制御
高速で取出しミスのない成形が実現できます。特に、重いアタッチメントヘッドや取出アームの延長を行った場合の、振動収束までの待機時間の増加を防ぎサイクルタイムを大幅に削減します。
②アークモーションコントロール
曲線動作で軸移動間の”なめらか高速”、従来の直交型ロボットにない動きを実現しました。振動を増やすことなく、サイクルタイムを短縮することができます。
③アダプティブモーションコントロール
ゲートカットやインサート、開放位置など様々な場面、ストロークの変化に、最適な制御を自動で選択することであらゆる場面でのスムーズで、成形品にとって快適な動作を繰り返します。
④ジャークフィルタ搭載
急激な減速をなめらかにし、振動を抑制することができます。自動車の停止の直前にブレーキの踏み込みの強さを緩めることにより、停止時の衝撃を低減できる原理と同じ考え方です。 -
YUSHIN IoT
とまらないロボットに近づくために①IoTサービス“INTU LINE”
FRAをご導入いただいたその日からすぐに利用でき、提供されるアプリは、まさに直感的に簡単に(Intuitive)使うことができます。
②生産モニタリング
スマートフォンやパソコンから時間と場所を選ばない手軽さで、生産数、稼働率、稼動状況、サイクルタイム、エラー数、チョコ停数と生産現場の画像を表示します。これまで把握が難しかったチョコ停の頻度や時間など成形現場の見える化が実現します。
③トラブルシューティング
トラブル時にIoTシステムを通して、お客様のエラー情報をユーシン精機と共有することで、これまで、お客様に状況をご説明いただいていた手間を低減し、弊社サービス担当が現場にいる感覚でトラブル解決のお手伝いをします。 -
DESIGN
サイクルタイムの短縮①3D最適設計引抜フレーム
最適設計技術により、従来機種の繰返し精度はそのままに軽量化による高速動作が可能になりました。
②軽量ボディ
最適設計を駆使することにより、FRAは可動部の質量を従来機種と比較して16%削減。それにより、従来に比べ生産サイクルタイムは最大10%、取出時間は最大29%短縮することに成功しました。 -
EXTENSION
将来の変化に備えるロボット①ロボット言語搭載
リードスルーティーチング、フレキシブルティーチングに加え、海外で要望の多かったロボット言語を標準搭載しました。お客様の設備に末永くお使いいただくための将来の汎用性を重視しました。
②後工程連動
DeviceNet、EtherCAT、EtherNet/IPなどの汎用通信による後工程制御が可能です。今後ますます増える成形後の検査や組み付けなどお客様の商品付加価値アップに貢献します。もちろんPNP/NPN切替にも対応済みで欧米周辺機器メーカとの接続も容易です。
③フレキシブルティーチング
お客様自身のパソコンで動作プログラムの作成や高度な変更(インターロック・エラー処理の設定など)までがプログラミング不要のフローチャートだけで簡単に行えるプログラム作成ソフトウェア「フレキシブルティーチング」。今までの資産活用と将来の設備変更をお手元で管理していただけます。
※上記に記載されている会社名、システム名、製品名は一般に各社の登録商標または商標です。 -
新薄型タイプ姿勢制御機構
自動化・効率UPに大きく貢献①最大50%薄型化
新規設計により、大幅に構造を見直し、最大約50%(当社従来比)薄型化を実現。
②簡単調整
アンダーカット取出、固定側取出など、コントローラによるティーチングのみで複雑な動作に対応できます。
③自在操作
取出ロボット本体と合わせ最大8軸制御(取出ロボット5軸+姿勢制御機構3軸)となり、多関節ロボット並みの自在動作で、後工程機との連動が容易になります。
④豊富なラインアップ
サーボモータ駆動
3軸: 水平旋回+反転+垂直旋回
2軸: 水平旋回+反転、垂直旋回+反転
1軸: 水平旋回+エア駆動反転、反転